現在国内の醤油業界は、食の洋風化や少子高齢化などにより構造不況と言える状況です。一方で海外に目を向けると、和食への理解とリスペクトが進み、大きなチャンスが広がっています。今こそ錨を上げて、海原を前進する時なのです。
私が社長に就任してから、社内では「チャレンジ精神」を大いに奨励しています。
お客様の変化に合わせて自分たちの仕事を変える時には、力を入れて漕ぐ必要があります。新しい波を越える時にはリスクがつきもの。だから失敗を恐れず挑戦することを評価しています。結果として、キャリア採用の社員、女性社員、若い社員の活躍が目立つようになりました。彼らは変化の波に臆さず飛び込んでいきます。(笑)
例えば、近年のヒット商品「かつおだしの中濃ソース」は、元々は私主導で開発していた野菜ベースのソースでした。半ばできあがったサンプルを女性社員たちに渡したところ、自主的にお母さんお子さん達を巻き込んだリサーチを行ってくれ、結果として「かつおだしベースのほうが喜ばれる」ことが判明。彼女達が大きく方向転換してくれたおかげで、ヒット商品が誕生しました。
徹底したお客様目線の提案であれば、所属部署や年齢や肩書に関係なく採用するのが当社の方針。これからも、自ら考え、提案し、行動して欲しいと願っています。